6月11日にFW岩崎悠人が人生の節目となる20歳の誕生日を迎える。10代最後のゲームとなる9日のJ2第18節・松本戦を前にこの1年を振り返ってもらうと、「しんどかったです(笑)」との答えが返ってきた。
ちょうど1年前の今ごろは、U-20W杯で世界との差を実感し、「一度、サッカーが嫌いになりました」と打ちのめされていた時期。「今まではそんなにしんどい経験をしてこなかった。でも、そのおかげで強くなった気がします」。いまは試練の時間を前向きに捉え、自身のさらなる成長に意識を向けている。
レベルアップのためにジュロヴスキー監督から要求されているのは、プレーの緩急を身につけること。「トレーニングでもいろいろ取り組んでいて、少しずつでき出している。でも、スピードに乗ったら乗りっぱなしなので、そこでもう少し緩急をつけていきたい」と現状を話す。
理想のプレーとして描いているのは、ベルギー代表のMFエデン・アザールだと言う。「アザールは自分で持ち上がってシュートも打てるし、パスもできるし、もう、重心移動がすごい。ドリブルしながら一度重心が落ちるから、相手が飛び込めない」。そして、ベルギーの至宝のプレーに近づくために、日々努力を重ねている。
「アザールのようなプレーを目指したいし、もっとゴールに絡めるようになりたい。高校から見続けてもらっているパーソナルトレーナーさんにもアザールのプレーに似た動きを取り入れてもらっているんです。予備動作なく、力を抜くだけで動いたり」
日本サッカーの未来を担う逸材として注目され続けた10代を終え、これから岩崎はどんなプレーヤーに進化していくのか。乞うご期待である。
写真・川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2018/06/07 18:40