東京Vは今日26日、ホーム味スタ開催の愛媛戦のキックオフ前に、クラブOBの藤川孝幸氏への激励試合『juntos num só coração(ジュントス・ヌン・ソ・コラソン)』 を開催した。
胃癌を患い、昨年暮れに余命3カ月と宣告された藤川氏だが、抗がん剤治療によって癌細胞は半分にまで減ったという。試合に先立ってマイクを握った藤川氏は、「まだ私の体の中には9つの癌がある」と告白。「いまの自分があるのはOB、チームメートのおかげ。奇跡を起こして恩返しをしたい」と挨拶した。
メンバーは“FUJIKAWA AMIGOS”と“FUJIKAWA FRIENDS”の2チームに別れ、それぞれ緑と白、全員が18番のユニフォームを着用。AMIGOSにはラモス瑠偉氏、与那城ジョージ氏、永井秀樹氏、武田修宏氏、FRIENDSに柱谷哲二氏、加藤久氏、都並敏史氏ら、往年の名選手が顔をそろえた。
15分ハーフで行われた試合は、前半終了直前にFRIENDSの布部陽功氏のアシストで米山篤志氏が先制ゴール。そのまま逃げ切るかに思われたが、後半終了間際にゴール前の混戦からラモス瑠偉氏が押し込んでAMIGOSが同点に追いつく。往年の名手たちによる、高い個人技を生かした往時のヴェルディらしいエンターテイメントあふれるサッカーに、客席は拍手と笑顔が絶えなかった。最後は全員で場内を一周。ゴール裏からは「フジカワ、ガンバレ!!」の大きなコールが響いた。
写真:芥川和久
(東京V担当 芥川和久)
2018/05/26 18:00