17日にアウェイで大分戦を迎える東京Vには、大分を古巣とする選手が二人いる。GKの上福元直人と、DFの若狭大志だ。上福元は正守護神として開幕から3試合連続出場し、若狭はいまだ出番はないが、第2節から連続でベンチ入りを果たしており、二人にとってメンバー入りすれば初めての古巣凱旋となる。
大分で6年半プレーし、今季から東京Vに移籍した上福元は、「特別な気持ちは入れず、チームが勝つことだけを考えたい」という。「長いこといたクラブだけど、そういうことをあまり考えすぎてチームに迷惑をかけることになってはいけない」と、あくまで試合に集中する。ただ、試合が終われば、「移籍する際にはサポーターの方たちに顔を見て挨拶できなかったので、できればそれを果たしたい。勝って挨拶できるのが一番ですけど」と、新天地で成長した姿を見せて恩返しするつもりだ。
一方、若狭は「大銀ドームは久しぶりなんで楽しみなんですけど、どうしようかな……」と複雑な表情を浮かべる。4年間プレーした古巣だが、J3に降格した年にチームを離れたこと、千葉での2年間を挟んでいることで、サポーターへの挨拶は「微妙な空気になるかも」と心配しているようだ。「その場の雰囲気で決めます…」としたが、とはいえ上福元も一緒というのは心強いようで、「たぶん行きます。でもその前に試合にも出たいですね」と気持ちを前向きに切り替えていた。
思い出深い古巣を再び訪れるうれしさと緊張感。大分サポーターが彼らをどう迎えるか、勝負の行方とともに注目したい。
(BLOGOLA編集部)
2018/03/17 07:00