24日、仙台の練習場である紫山サッカー場が悪天候に見舞われた。
この日の仙台は明治安田J1第33節・横浜FM戦に向け、紅白戦を中心にした戦術練習を行ったが、コンビネーション形式のシュート練習が終わるころには雨が強くなった。そして紅白戦が進むにつれ気温が下がり、雨は霙(みぞれ)となってしまった。ここ2試合を前にした紅白戦で活躍したドローンも飛ばせないほどの悪天候で、この日は全体練習終了後に居残り練習は行われなかった。だが、選手やスタッフが引き上げた途端、雪は止み、日がさしてきた。
渡邉晋監督はこの気まぐれな天候に、「あの鹿島戦の霧を思い出しました」と、試合中の濃霧で視界不良に陥った第20節を引き合いに出して苦笑いした。
しかし選手たちは、悪天候の中でも集中力を切らさず、声を出し合いながら戦術を確認。負傷から復帰したリャン・ヨンギも「痛みもなく、大丈夫」と紅白戦で元気なプレーを見せ、部分合流ながら永戸勝也や椎橋慧也、金久保順、平山相太も練習を盛り上げていた。「この前(前節・大宮戦)に勝ったけれど、そこで満足しない姿勢を見せてくれています。けが人も戻ってきて、ここで終わるのが勿体ないくらい」と、渡邉監督はリーグ戦残り2試合に向けたチームの雰囲気に目を細めた。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/11/24 22:55