残り3試合で電撃就任した石井正忠監督が、18日の仙台戦で大宮での初陣を迎える。わずか2週間の準備期間だったが、「練習を見ている限りでは、非常に良い形でこられたんじゃないか」と手ごたえも口にした。大宮の選手たちから感じた、ある特徴も理由の一つだ。
「2日目のミーティングのあとのトレーニングから選手の理解度は本当に高くて、動きも非常に良かった。吸収する力というか、選手たちには“傾聴力”という話をしたんですけど、聞いて理解して、実際にやってみるというところは高いというふうに思いました」(石井監督)
もちろん実際に公式戦で見てみなければ分からない部分もあるはずだが、求めていることはスムーズにチームに浸透していると見ていいだろう。目の前の勝利という結果を手にするため、選手たちはシンプルに自らの役割に集中し、遂行することだけが求められる。
昨季のチャンピオンシップ、そして天皇杯を制した指揮官は、残された3試合の初戦となる仙台戦に向けて「トーナメントの準々決勝に臨むという気持ちで行かないといけない」と話した。突貫ながら密度の濃いトレーニングの成果を発揮し、まずは“準決勝進出”を目指す。
(大宮担当 片村光博)
2017/11/17 16:01