新潟は4日、聖籠町のクラブハウスで福島ユナイテッドと練習試合(30分×3本)を行い、FWドウグラス・タンキの先制点を守り1-0で勝利した。
この日は、直近のリーグ戦で先発した選手を除くメンバーが出場。呂比須ワグナー監督はリーグ戦に向けたアピールを求めたものの、1本目は田坂和昭監督率いる福島ユナイテッドの前線からの素早いプレッシャーに加え、ロングボールも止まるほどの向かい風や濡れたピッチの影響もあり、なかなか良い攻撃の形が生まれなかった。
先制点は2本目のロスタイム。DF前野貴徳の早いリスタートからの左CKに、タンキがヘディングで決めた。「タカ(前野)と練習している動き。良いボールが来たので、決めることを心がけた。決まってうれしい」とタンキ。呂比須監督も「タイミングが難しかったけど、よく見てモノにしてくれた。FWの仕事をしてくれた」と語った。
また、CK獲得につながるシュートを打ったのは、約5カ月ぶりに対外試合復帰を果たしたMF森俊介。7月に右ひざを負傷して以来、リハビリが続いていたが、「思ったより体が動くし、体力も戻ってきた」と、得意のドリブルで攻撃に勢いを加えていた。
苦しい展開の中でも無失点に抑え、セットプレーで勝ち切れたことは収穫。呂比須監督は「(直近の)3試合で2勝1分。勝ちの味を忘れないように、勝ち続けることを考えてやってほしかった」と、6日前のJ1第31節・鳥栖戦から連勝したことに意味があると語った。J1第26節・鹿島戦以来、ひさびさに得点を挙げたタンキは「今日はゴールできてうれしかったし、自信になった。次の甲府戦は一番大切な試合だと分かっているので、続けて勝利したい」と白星をつなぐことを誓った。
チームは2日間のオフを挟み、J1残留争いの直接対決となるJ1第32節・甲府戦に向け、準備を続けていく。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2017/11/05 07:00