日テレ・ベレーザ、リーグ三冠達成。エル・ゴラッソ本紙でも特集を組んだように、素晴らしき快挙の折、東京Vのクラブハウスにはたくさんの花が飾られている。
ヴェルディファミリーの殊勲に、あやかりたいのが東京Vだ。9月、昇格争いのライバルとの4試合で2分2敗と未勝利で終えた。現在9位。昇格プレーオフ圏の6位との勝ち点差は『4』。東京都民や都内在学中の小中学生を無料招待する10月1日の町田戦、いわゆる“東京クラシック”から、「違う月になったことだし、違うツキを呼びたい」(羽生英之社長)というのが、チームに関わる者の本音だろう。
東京Vの戦う漢、DF田村直也も「これから連勝しないといけない。練習からどん欲に勝利に向けてやっていく。士気を高めることは得意分野」と練習中から熱い声かけを意識する。
田村は11年や12年の仙台時代に、決して運だけとは言い切れないパワーを宿してチームが戦っていたことを体感している。「自分たち選手が作る空気と、周りが作るモノにその要因があったと思う。今回のベレーザの優勝した雰囲気を、いい形でヴェルディにも組み入れたい」と語った。
その空気づくりは、サポーターの協力も肝要だ。「サポーターを奮い立たせるためにも、しっかり戦っていきたい」とも話している。
東京Vは残りリーグ戦8試合のうち、5試合を勝率の良いホーム・味スタで戦える。たくさんの良い空気を取り込んで、昇格戦線を駆け上がれるか。
写真:田中直希
(東京V担当 田中直希)
2017/09/30 07:01