札幌のDF田中雄大が高校時代の仲間のプレーに刺激を受け、モチベーションを高めている。
7日のキリンチャレンジカップ・日本対シリア戦で途中出場し、その卓越したボールコントロールで強く存在感を示した乾貴士(エイバル)は野洲高(滋賀)時代に3年間ともにプレーし、2年生時には選手権で全国制覇を果たした仲間。高校サッカー界を席巻した野洲高の“セクシーフットボール”をともに演じた仲間の活躍に、「僕は野洲っぽいテクニカルなプレーはあまりできないですけど」と謙遜をしたうえで、「あのチームのなかでも彼は飛び抜けてうまかった。ボールタッチも段違いで質が違ったし。なにしろ先日はバルサ(FCバルセロナ)から得点を取るくらいですから、そりゃあもともとすごいヤツでしたよ」と称賛は止まらない。
最近でも時折、連絡は取り合ったりと交流は変わらないようで、「ここ数年は体が大きくなったような気がしますね」とのこと。自身は4月26日のルヴァンカップ・大宮戦で右ハムストリング肉離れの負傷をしてから戦列を離れているが、現在では全体練習にも復帰し、次節のJ1第15節・鹿島戦(17日、カシマ)から出場をする可能性も浮上している。
「乾のようなプレーは出せませんが、彼のプレーからパワーはもらった。自分のできることを精一杯出し切ってチームの役に立ちたい」と田中なりのやり方で観る者を魅了し、チームの連敗ストップに貢献するつもりだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/06/09 20:26