今季、岡山から讃岐に加入し、プロ7年目のシーズンを迎えているGK松原修平が今節、ホームでの金沢戦でついにJデビューを迎えることが濃厚となった。
讃岐は現在、正GKの清水健太が負傷離脱中で、その代役を務めていた第2GKの瀬口拓弥も前節・福岡戦でのパフォーマンスが芳しくなかったことで、第3GKの立場に甘んじていた松原にチャンスが巡ってきた。松原は昨季までの6シーズンを岡山で過ごし、セカンドチームで地域リーグ、JFLでのプレーはあったがトップチームでの出場はなし。今季も3度ベンチ入りはしたものの出番はなかった。
プロ7年目にしてついにJデビューを飾ろうとしている率直な思いを松原は「正直に言えば“緊張しい”なので多少は緊張すると思うし、いまのところは不安のほうが大きい」と話すが、個人として千載一遇のチャンスに「ここを逃したら自分のJリーグでのプレーはもうないと思ってやる覚悟がある」と、その意気込みは並々ならぬもの。
また、11試合勝利から遠ざかっているチーム状況もあり、今節での松原起用を明言する北野誠監督も「松原は人間的に良いヤツだし、チームを明るくしてくれる。いまうちのチームに必要なのは、ああいうポジティブで負のオーラを出さない選手。チームの救世主になって欲しい」と大きな期待を寄せている。
「この世界に食らいついていくためにも」。自身のプロキャリアを賭け、実直に努力し続ける苦労人は一世一代のピッチで勝利をもぎ取りにいく。
写真:松本隆志
(讃岐担当 松本隆志)
2017/06/09 19:45