GKにけが人が相次いだことで3月下旬に横浜FCへ緊急加入していた北野貴之が、7日のJ2第12節・東京V戦で初のベンチ入りを果たしそうだ。けがから復帰し、ベンチ入りしていた南雄太が「ちょっと違和感がある」(中田仁司監督)ということで6日の練習を回避したためだ。もしベンチ入りすればJ2ではC大阪に所属していた昨年6月4日の第16節・讃岐戦以来、プレーすることがあれば同年11月13日のJ3第29節・富山戦以来ということになる。
本人に直撃したところ、「4カ月(プロのトレーニングを)やってなかったにしては、1カ月半で良い体になった」と、さわやかな表情。先発の高丘陽平にアクシデントがなければ出番は回ってこないポジションではあるが、「ベテランの年の功というか、何か大切なポイントを発言したり、雰囲気を出したり、ベンチからチームに良い影響を与えられるようにやっていきたい」と意気込んだ。
14年オフに大宮を離れて以来、プレーヤーとして満足のいく状況ではなかったはずだが、不屈の精神でモチベーションを絶やさない。何より新潟と大宮時代、J1で258試合に出場した経験という武器がある。「チームをしっかり鼓舞してくれるし、若いヤツにもちゃんと話をしてくれる。そういう良さがある」と、指揮官も頼りにしている。ゴールデンウィークの3連戦の最後、4位・東京Vという難敵との戦いに、頼もしいモチベーターがベンチに加わる。
(横浜FC担当 芥川和久)
2017/05/06 20:28