バーレーンを舞台にAFC・U-19選手権に挑んでいるU-19日本代表。けがのため途中離脱を余儀なくされた湘南の神谷優太が日本に帰国した。準々決勝・タジキスタン戦に勝利し、来年韓国で開催されるU-20W杯の出場権を獲得した喜びを語るとともに、準決勝・ベトナム戦に臨むチームメートへエールを送った。
神谷は24日の準々決勝の勝利を見届け、25日の夜に帰国。翌26日には湘南の練習場に足を運び、松葉杖姿ながら元気な様子を見せた。今回ボランチの一角として期待されていた神谷は、負傷の影響もあり、大会ではグループステージ2試合の出場にとどまった。しかし、チームについては試合をこなすたびにまとまりが良くなっていったことを強調する。
「試合を戦っていく上で、どんどんチームのまとまりが良くなっていた。準々決勝はチームも自分のために頑張ってくれたし、自分自身もけがをしたが、チームのために何かやってやろうという気持ちがあった。その気持ちが強かったので、またチームのまとまりが出たのかなと。あそこで世界に行くことを決めるか決めないかでは全然違うし、来年のU-20W杯に出る、出ないでも全然違う。本当に出られることが決まって良かった」
チームとしてのまとまりがより強固な集団を作り、相手を打ち破る活力となる。U-20W杯の出場権を獲得できた要因を「無失点で抑えられたことが一番大きい」と語り、それと同時に「勝てるところでしっかり落とさずに勝ってきたことも大きかった」と神谷は勝因を挙げている。
日本時間の本日27日深夜に行われる準決勝、そしてその先の戦いに向けて、神谷はバーレーンに残してきたチームメートにエールを送った。
「自分たちのサッカーができれば絶対に勝てる。守備陣も無失点で来ているし、攻撃陣も点を取れる選手がいて、いろいろな持ち味を持った選手がいる。優勝してアジア1位になって世界に行くのと、3位や4位で世界に行くのでは全然違う。本当に自分たちの力を信じて、自分のぶんまで頑張ってほしい。みんなならできると思っている」
(湘南担当 林遼平)
2016/10/27 20:33