あわやオウンゴールという局面をめぐるワンプレーが、因果応報となってG大阪の藤春廣輝を救った。
8月31日に開催されたルヴァンカップ準々決勝の第1戦・広島戦。1点を先制されたG大阪だったが、後半に藤春が佐藤寿人のクロスをクリアミス。ボールはポストバーを直撃したが、今度はそのこぼれ球から青山敏弘が強烈なミドルシュートを放つ。これは、ゴールの中で丹羽大輝がスーパークリアした。藤春のミスを救った丹羽だが、「昨年のチャンピオンシップ(準決勝)で僕はハル(藤春)に助けてもらったので、ハルを今度は助けられた」(丹羽)。
昨季のチャンピオンシップ準決勝・浦和戦でキックミスが自陣ゴールのポストを直撃。あわや決勝点を献上するところだった丹羽だが、その珍プレーから始まったカウンターを見事に得点に結び付けたのが藤春だった。
「『あれが入ってたらサッカー辞めてました』と冗談っぽくハルも言ってましたよ」と丹羽は明かしたが、藤春自身も「何とかしてくれて、助かりました」と丹羽に感謝しきりだった。
(G大阪担当 下薗昌記)
2016/09/02 20:40