8月27日に行われた天皇杯1回戦・VONDS市原戦。結果的には2−1で勝利こそ収めたものの、東京V側からすれば、決して良いところばかりが目立つ試合ではなかった。
その一戦を「復帰する前より、自分のプレーというか攻撃を作ることができずにミスも多かった」と振り返ったのは井上潮音だ。J2第22節の岡山戦で負傷交代して以降、井上はけがの影響もあって1ヵ月以上の間ピッチに立つことができなかった。そういった状況で迎えた復帰戦だったからこそ、自身の出来に悔しさをにじませている。3日に行われる天皇杯2回戦・熊本戦に向けても「やっぱりミスを減らしていかないといけない。あとは体力も上げていかないと、(今のままでは)相手のレベルが上がったときに厳しい」と語り、さらなるコンディションの良化を見据えている。
ただ、「プレーすることは楽しかった」と語るように、けがの影響で試合に出られない悔しさを経験したことで、一段とピッチに立つことへの喜びを感じている。復帰を待ってくれていたチームメートや友人、サポーターのためにも、シーズン終盤戦はさらなる躍動を期待したい。
(東京V担当 林遼平)
2016/09/02 18:08