FC東京のDF室屋成とMF中島翔哉が、リオデジャネイロ五輪日本代表のメンバー18名に選出された。14時の正式発表後に取材に応じた両選手。それぞれ、思いを語った。
2月に左足の第五中足骨を骨折し、全治4カ月と診断された室屋。必死のリハビリとトレーニングの結果、先月に戦線復帰。6月29日の親善試合・U-23南アフリカ代表戦で90分間プレーし、手倉森ジャパンに満を持して帰還した。
「4カ月間リハビリをしていて、手倉森監督も選びづらい選手だったと思う。それでも選んでくれたので、期待に応えたい。けがをしているときは、五輪に出られないかもしれないという不安も少しはあった。ただ復帰後は思ったよりも早くコンディションを上げられた」
左右両SBでの起用が予想される室屋。五輪では、攻守両面でフル回転が求められる。
「トップクラスの選手が出場する舞台。各国、サイドには個の能力が選手がいる。そこで1対1を止められれば自信になるし、周りの評価も変わる。世界でも負けないようにしたい。国を背負って戦えることも誇りに思う。ただ、ホッとするところではない。しっかり結果を出したい」
大会直前には開催国のブラジルともテストマッチを行う。オーバーエージ枠でネイマール(バルセロナ)が招集されたほか、今季バイエルン・ミュンヘンで大活躍を見せたサイドアタッカー、ドウグラス・コスタもメンバーに名を連ねた。サイドでマッチアップが予想される室屋。世界を相手に、腕試しとなる。
一方、手倉森ジャパン最多の18得点を挙げている中島。本大会でも自慢のテクニックと得点力を生かしたい。
「日本は組織力が武器。それを発揮できれば勝てる確率が上がる。ただ、個人では勝負しないのではいけない。個人的には毎試合ゴールに絡むプレーをやることが、チームが勝つためにも必要になる。J1でもJ3でもどの試合でも活躍できる選手にならないといけない。ただ、五輪がこれまでの人生で一番の大きな大会になる。日本代表の責任と覚悟を持ったうえで、サッカーを全力で楽しみたい」
『楽しんで勝つ』がモットーの中島。理想と勝利を追い求めて、サッカー大国で開かれる大舞台を戦う。
(FC東京担当 西川結城)
2016/07/01 16:04