長崎県諫早市でV・ファーレン長崎の新たな練習拠点「(仮)諫早市サッカー場」完成へ向けた整備事業がいよいよ最終段階に入っている。
「(仮)諫早市サッカー場」は今夏からの使用開始を目指して、諫早市が整備を進めてきた施設。天然芝のサッカーコート1面、ナイター照明が設置された人工芝ハーフコート1面を備え、V・ファーレン長崎が優先的に使用できる予定だ。V・ファーレン長崎のトレーニング施設としては、長崎市の専用練習場「V・ファーレン十八銀行フィールド」がすでに存在するが、芝の消耗や水はけの問題から6~7月の雨が続く時期は、車で1時間ほど離れた島原市まで移動してトレーニングを行わなければならなかった。
「(仮)諫早市サッカー場」は、すでに工事の大半を終了し、あとは芝の根付きを見て使用開始を待つだけとなる。クラブは施設内に確保されたクラブハウス用の敷地に、トレーニング設備も備えた本格的なクラブハウス建設を想定しており、建設予算の確保が当面の課題となる。
13年のV・ファーレン長崎J2参入以来、県内で新たに建設されたサッカー場は、「V・ファーレン十八銀行フィールド」、アカデミーチームの拠点である「長崎県体育協会人工芝グラウンド(長崎市)」に続き3つ目。公式戦前日にゴールも設置できないソフトボール場で練習を行っていたJFL所属時からは想像もできない激変ぶりで、Jリーグがホームタウンに大きな影響を与える象徴的な事例と言っていいだろう。
(長崎担当 藤原裕久)
2016/06/30 18:54