
札幌への期限付き移籍が決定したMF菊地直哉が鳥栖への感謝と新天地への意欲を語った。
13年夏に加入し、3年間を鳥栖で過ごした菊地は「サポーターの人たちにはいつでも応援してもらったし、自分のプレーは見せられたと思う。今年32歳になるが、まだ選手としてもうひと成長したい。ここで出場のチャンスがある、求められているところでプレーしたい」とサポーターへの感謝を示しつつ、移籍を決断するにあたっての葛藤があったことも明かした。
新天地となる札幌には清水商高校(現・清水桜が丘高校)の先輩である小野伸二が在籍。「一緒にやれるのが楽しみというか、ずっと憧れの人。いろいろな場面で話させてもらったが、やっぱり緊張する」と憧れの存在との共闘も楽しみにしている。札幌は現在、J2で首位を走る。ポジションをつかむのも容易ではないだろう。それでも菊地は「首位にいるチームなのでバランスは非常に良いと思うし、まず個人としてしっかりアピールして、良いプレーをして、サポーター、チームメートに認められるようにやっていきたい」と抱負を語った。
今季、鳥栖では出場機会に恵まれず、悔しさを味わった。「そういう意味ではこれを生かさないと半年、何もしていなかったことになるので、ここから次第」とその悔しさをバネに北の大地での再起を誓った。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/06/29 21:53