3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦で、日本代表FW浅野拓磨が代表初ゴールを目指す。
三重県菰野町出身で、四日市中央工高で高校選手権に3年連続で出場した浅野にとって、愛知県は故郷の隣県。ブルガリア戦には家族も観戦に訪れる予定で、活躍を見せたい。
前日の1日の公式会見で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「浅野は試合に関わる可能性が高い」と語るなど、高い評価を得ている浅野。練習は連日非公開となっているが、ゲーム形式のメニューでは3トップの右サイドに入っているもようで、ブルガリア戦欠場が決まっている本田の代わりとなる活躍も期待される。「ピッチに立てれば、自分自身失うものは何もないので、どんどんチャレンジしていきたい」と若手らしい意欲を示した。
所属する広島やU-23日本代表では1トップや2トップの一画でプレーすることが多い浅野。ハリルジャパンではサイドアタッカーでの起用となるが、「どのポジションで出ても相手の裏を狙うことに変わりはない。DFとの駆け引きも常に意識して、サイドでも特に難しく考えずにいきたい」と50mを5秒9秒で走る快速を生かすつもりだ。
「練習の中では、自分の特長を出せている場面は正直そんなに多くはない。でも、実戦ではもっと特長を出せると思う。どん欲に、パサー(出し手)と受け手の関係を作っていく」(浅野)
1月に行われたリオ五輪アジア最終予選では、グループリーグ、決勝トーナメントと無得点が続いたが、決勝の韓国戦(3◯2)では追撃弾と逆転弾の2ゴールを挙げる勝負強さを見せた。昨季の広島でも途中出場が多い中、大事な場面でゴールを奪ってきた。我慢と忍耐はお手の物。代表でも持ち前の“本番での強さ”を生かし、いざ代表初ゴールを狙う。(西川結城)
(BLOGOLA編集部)
2016/06/02 21:25