
5月28日のJ2第15節・群馬戦(8○0)で村田和哉が2得点と大活躍。特に2点目は約25mのループシュートで、5月の月間ベストゴールにノミネートされるスーパーゴールだった。それも自身のJ通算100試合目という節目でやってのけたのだから、「あらためて自分は『持っている人間』だと思った」(村田)という言葉にも説得力がある。
ただ、この”J通算100試合”という事実を、村田は試合前日まで知らなかった。試合後にテレビの囲み取材でこう話している。
「記者の人にその話を聞いて、良い情報をもらったと思った。それを聞いていなかったら、また変わっていたと思う。教えてくれた記者に感謝している」
手前味噌ながら、その「記者」とはこの私。5月27日に「J2で10位まで順位を下げた清水、選手のみのミーティングを実施」という記事を書いたが、その準備のために村田の情報をエル・ゴラッソのデータで眺めていて100試合到達に気が付いた。
村田の2ゴールは自分の手柄、と言いたいわけではないが、ただ単純にうれしく思ったのだ。
「アシストも大事だが、自分がゴールを奪うことでもっと喜ぶ人も増えることに気が付いた」と試合後に語った村田。記者としての立場もわきまえなければいけないが、ゴールで喜んだ人間がここにも一人いる。村田のゴールにはそれだけの力があった。
4日の第16節・水戸戦でもゴールを奪えば、自身初の2試合連続ゴール、そしてJ通算10ゴールとなる。それを期待してやまない。
(清水担当 田中芳樹)
2016/06/02 21:19