苦しんだカンボジア戦の前半
シンガポール戦でベンチを温めたMF山口蛍にとって、カンボジア戦はあらためて能力を証明する格好の場になるはずだった。しかし、遠藤航とボランチでコンビを組んだ前半は攻撃を機能させられないどころか、中途半端なミスからカウンターを受けて後手を踏み、相手のアタッカーに対して最終ラインをさらしてしまうシーンも目立った。
もともと攻撃的MFとしてセレッソ大阪のトップ昇格を果たした選手であり、決して攻撃センスが無いわけではない。ただ、DF出身の遠藤とともに組み立てを主導するのは守備を固めてくる相手に対しては酷だったと言わざるをえない。バヒド・ハリルホジッチがシンガポール戦から8人のスタメンを変更したのは1つの英断だが、ボランチの1人は前半からMF柏木陽介を起用するべきだったかもしれない。
山口はシンガポール戦の柏木のパフォーマンスを受けて質問されると「陽介くんの特徴がまさしくあそこにあると思うし、あれを僕に求められても自分の特徴はあれじゃない」と前置きしながら、そうした役割もこなしていく必要があることを語った。本質的に自分がゲームメーカーではないことを認めながら、同時に身に付けるべき要素でもあることを自覚しているのだ…
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(BLOGOLA編集部)
2015/11/21 12:22