FC東京のDF太田宏介(28)に、オランダ1部のフィテッセから獲得の正式オファーが届いたことが分かった。提示された契約年数は3年。FC東京との契約を来年まで残す太田を獲得するために必要な違約金についても、支払う準備ができているという。
青赤のレフティーに、オランダの有力クラブが触手を伸ばした。フィテッセは1892年に創設された歴史あるクラブで、近年ではアヤックス、PSV、フェイエノールト、AZなどに次いで安定した成績を収めている。かつては神戸のDF安田理大が2011年から約2年間在籍し、現在同じオランダのADOデンハーグに在籍するハーフナー・マイクも2012年から2年間在籍していた。近年はイングランド・プレミアリーグのチェルシーと提携し、チェルシーの若手選手が期限付き移籍でプレーする機会が多い。
今季現在13アシストを記録し、セットプレーでも相手に脅威を与え続けJリーグで存在感を誇る太田。若手主体のチーム構成であるフィテッセが20代後半の太田に獲得オファーを出したことは異例で、武器である左足の精度に大きな価値が見出されたことは間違いない。
当然、FC東京にとっても替えの効かない存在のため、近日中に残留に向けて今よりも好条件を再提示する見込み。両クラブの綱引きはすでに始まっており、ここから日本屈指のレフティーを巡る争いが繰り広げられる。
(FC東京担当 西川結城)
2015/11/08 08:43