開幕からボランチの定位置をつかみ、ブレイクの兆しを見せている新井涼平。彼にとって、今節で対戦する大宮は、ジュニアユースから技を磨き、プロデビューも果たしたクラブだ。
ユースで新井の同期だったのが、大宮の右SB今井智基。当時は新井がCB、今井がFWでプレーしており、「どういう動き出しをしてほしい、こういうボールが欲しいということを話し合っている仲」(新井)だった。
「あのままFWでやり続けていても、良い結果が出せるとは思わなかった」(新井)という今井だが、中央大で天職とも言うべき現在のポジションにコンバートされて大宮に帰還。いまやプロ2年目ながら、日本代表候補にも選ばれるなど、新井の一歩先を行っている。だからこそ新井は「プロで4年間長くやった強みを見せたい」と今節の直接対決を熱望している。
今井智基の愛称として知られる“メロ”は、元スノーボード選手の今井メロさんにちなんだもの。メロさんが話題となったトリノ五輪のすぐ後、大宮ユースへ合流した彼に「今井ならメロでいいだろうという安易な発想で」付けられ、名付け親は現・群馬の野崎桂太とのことだ。
(甲府担当 大島和人)
2014/04/22 20:31