長いけが明けから出場時間を増やし、スタメンに定着してきた野村直輝。好調で体を動かしたくて仕方ないのか、29日も居残りでシュート練習の後、飯尾一慶のリハビリに付き合う形でワンタッチのボールフィーリングを入念に確認していた。
「(明治安田J2第39節の相手・福岡の)田村友は大学選抜で一緒で仲が良くて、たまに電話するんですけど、最近試合に出て勝ってるから調子に乗ってるんで(笑)。足遅いし、あいつのところから崩してやりたい」と、ファーストタッチとアジリティの正攻法で出し抜くほか、「試合中もボソボソ話しかけて、惑わしてやろうと思います(笑)」と、ささやき戦術も辞さない構えだ。
福岡に勝ちたい理由はもう一つ、母校・日本経済大学がこの試合のボールボーイを務めるためだ。「2年下、3年下の後輩の前で、良いとこ見せなきゃダメっしょ」。故郷の下関からも近いため、家族や友人たちも駆けつける。今季初得点を挙げた第35節・北九州戦(1●3)同様にゴールを挙げて、今度はチームを勝利に導きたい。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/10/30 07:00