浦和ユース出身の永田拓也にとって、札幌の小野伸二は“憧れの人”だった。ユース時代に一緒に練習したことはあるが、公式戦で対戦したのは先週の天皇杯2回戦(0●1)が初めてのこと。「実際にやってみて、本当に技術が高いし、嫌なところに入ってくる」と、衰えぬ技術と戦術眼に舌を巻いていた。
残念ながら「天皇杯では挨拶できなかった」そうで、「覚えてもらえているかは分からない(笑)」との不安もあるが、「今週のリーグ戦(明治安田J2第31節)ではしっかり挨拶したい」と、存在アピールを誓った。「同じ相手に負けられないし、前半からアグレッシブに行って勝ちたい」。ユースのころのひたむきな気持ちでプレーし、チームを勝利に導くことが、憧れの人への何よりのアピールになるはずだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/09/09 07:00