6日に入団が発表された北野貴之が、12日、チームに合流した。
「このようなご縁でセレッソ大阪の一員になれたことに感謝しています」と練習後の囲み取材で第一声を発した北野。昨季終了後に大宮を退団してからは、「最初の2カ月は体のケアをして、その後、アメリカへスポーツビジネスのスキルを学びに留学しました。日本に戻ってからは、いろいろな企業の方とお話をして、ヘッドハンティングを受けることもありました。その後、東京で勉強をして、同時に右脳の開発も勉強して、2カ月間の勉強を卒業すると同時にセレッソさんからお話を頂きました」という経緯を辿った。
「アメリカに行ってからは、サッカーからは一度離れた」ようだが、決して引退ではなく、「今回いろいろなことに携わって欲しいというセレッソさんの考えを聞いてうれしかったですし、全力でチームのために頑張ります。自分がやることは、選手とサポーターを一つの輪にして、今季、掲げるセレッソの目標やクラブのビジョンに沿うように、そして、幸せを分かち合えるようにすることです」と熱く語った。
12日の練習後は、新潟時代にチームメートだったエジミウソンと話し込む場面もあったが、「エジとは仲がいいし、セキ(関口訓充)とは、セキが浦和にいたころ、何度もご飯に行っている。(田代)有三や(中澤)聡太とは同じ年。それに、同じピッチで戦った方々も何人もいる。橋本(英郎)さんしかり、茂庭(照幸)さんしかり、ピッチで戦って握手を交わした戦友。何の会話よりも、ピッチで戦った経験は大きい」と、サッカー選手ならではの気持ちのつながりを強調した。
今後については、「今季のリーグを戦ってきた中で、同じ汗をかいて同じ釜の飯を食べて過ごしてきた2015年のチームにバンバン入っていってもダメなので、僕は僕のスピードで、彼らの姿を尊重し、尊敬しながら自分のコンディションを作っていきます」と謙虚に話した。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/08/12 19:14