6日の練習は、前節の明治安田J2第35節・福岡戦(0●1)に先発した選手たちはストレッチとランニング中心のリカバリーで終えたが、そのほかの選手たちはクロスからのシュートやゲーム形式の練習で、2時間みっちり汗を流した。
先週2日の紅白戦ではサブ組にも入らず、福岡戦もベンチから外れた関口訓充も、普段どおり声を出して盛り上げ、懸命に練習に取り組んでいた。練習後は、「メンバーは監督が決めること。それに対してどうこう言うつもりはない。納得するもしないもない。ここでブレても仕方がない。日々の練習をしっかりやることだけを考えたい」と話した。
前節について、パウロ・アウトゥオリ監督は、「常に同じことをやり続けていくと、温くなってしまう。妥協してしまう雰囲気が出てくる。そういうことが起こるので、私の選択として、前節のメンバーを選んだ。私が決断したことには必ず根拠がある。時間をかけて、深く考えて決めたこと。(決断の裏には)データがあって、映像がある。決して思いつきではない」と話した。
6日の練習は、関口だけではなく、北野貴之や茂庭照幸らが率先して盛り上げ、明るく激しい、良い雰囲気の中で行われた。「始動日から、選手の練習態度には常に手応えを感じている。明るい雰囲気は、今日だけではなく常にある」と指揮官。残り7試合。メンタルを強く持ち、チーム全員の意思を束ねて戦い抜くことが、“奇跡”への第一条件だ。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/10/06 17:50