「正直、蹴ろうか迷ったんだけど、自分でもらったし。この間、自分でもらって外しているヤツも見ているんで」。そんな話をしていたのは26日の明治安田J2第26節・京都戦で決勝点となるPKを決めた東京Vの高木大輔だった。
“ヤツ”とはもちろん、実の兄である高木俊幸のこと。前々節(明治安田J1・2nd第3節)の広島戦(1●2)でPKを外してしまったことを弟にイジられた高木だが、そのことを振ってみると「そうらしいですね」とすでに知っていたようで、「いいんじゃないですか?」と爽やかな笑顔を見せた。
広島戦後はショックを受けていた高木だが、今では弟のイジりを笑顔でかわすだけでなく、「手ごたえはあるし、レッズのサッカーを楽しめている」と言えるように。一方で「良いプレーで終わらせないで結果に結び付けないといけない。空回りも良くないけど、そこに強くこだわりたい」と力強く話した。梅崎司の復調によりスタメン争いは熾烈になるが、次節・甲府戦では広島戦と同じ埼スタでどん欲にゴールを目指す。
(浦和担当 菊地正典)
2015/07/27 19:52