
輪湖直樹は柏の育成組織出身だが、昨季までJ1の出場経験がほとんどなかった。しかしプロ8年目の今季は、左SBのレギュラーに定着している。
「今までは自分でも(強みが)攻撃だけだと思っていた」という彼にとって、転機になったのは彼の対人や球際を評価しているという、吉田達磨監督からの指摘だった。輪湖は「これは足を伸ばしたら届くという感覚が、他の選手以上にあるのかもしれない。ボールにアタックできる(タイプだと)と思っています。(そういうプレーを)意識していなかったけれど、するようになった」と新たに芽生えた自信を口にする。
3日の明治安田J1・1st第10節・浦和戦(3△3)でも、彼は勇気を持って前に踏み込んで奪い切る守備を見せていた。輪湖が記録しているインターセプトの数は、J1の全選手の中でもトップ10に入るほどだ。
(柏担当 大島和人)
2015/06/04 20:22