「ダアァ~~~!」
雄叫びか? 咆哮か? 練習場に響く声の主は渡辺広大。現在は膝の負傷からの復帰を目指しリハビリ中だが、同じく膝の負傷で離脱中の山田拓巳、宇佐美宏和と三角形でメディシンボールを投げ合っていた。
ちょうどピッチの横幅ほどの距離を挟んでその声を聞いていたのが宮阪政樹。「やっぱ先輩の血を引いてるんじゃないですか?」と、昨年まで山形に在籍し、渡辺にとっては市立船橋高の先輩にあたる石井秀典(現徳島)との関連性を指摘した。そして「いいんじゃないですか?」と言い放つ。その抑えた言い方がじつにクールだった。
「いろんな人がいたほうがいい。うるさい人もいれば、そうでない人もいて。あの3人が帰ってきたらまた楽しくなると思うし。いろんなキャラがいると思うので」
達観したように淡々と語る宮阪に、自身はクールなキャラかと訊ねると、「別にクールじゃない。見てるほうが楽しい人」と、やはりクールに言い放った。
(山形担当 佐藤円)
2015/05/18 19:46