16日の練習後に南雄太は思わぬ形でGKコーチとしてデビューすることになった。教えることになった相手とは実の息子。つまり南ジュニアだ。みっちり1時間弱、GKのイロハを熱血指導。「GKを最近始めたいと思っているみたいです。息子から教えてくれと初めて言われたので。ヘタクソ過ぎるので教えてあげました(笑)」と南は語るが、その表情はどことなくうれしそう。
「GKをやってみたいと言われたときはあまり勧めなかった。自分の姿を見てGKをやってみたいと言ってくれたことはうれしいけど、いろいろと言ってしまいそう。フィールド(プレーヤー)だったら適当に見ていられるけど、GKだったらどうしても文句を言いたくなってしまう」とGKを務める父親だからこその葛藤を話していたが、その件にかんしては息子も了承済み。この日から親子二人三脚で特訓が始まった。
この先、息子がGKを続けるかは分からない。ただ、横浜FCの守護神は息子の成長を今後も暖かく見守り続ける。もちろん、時には厳しくしながらも。
(横浜FC担当 松尾祐希)
2015/05/16 16:52