FC東京のMF米本拓司が、明治安田J1・1st第9節・川崎F戦での必勝を誓った。
29日に行われた第8節・新潟戦は、終了間際の森重真人の得点で1-0の劇的な勝利を飾った。翌30日には東京・小平の練習場で、すでに2日後に迫る川崎F戦に向けた準備を行った。練習後、米本は川崎Fについて、「弱いチームなんてないけど、その中でも川崎Fは強いチーム」と警戒した。
そんな米本の頭には苦い光景がこびりついている。昨季J1・第4節に味の素スタジアムで川崎Fと対戦した際、米本は31分に中盤での横パスを大久保嘉人にカットされた。そのまま自陣に向けて猛ダッシュで戻ったが、最後は小林悠に先制点を献上。試合も0-4の大敗を喫してしまった。
米本は記憶をたどりながら、こう話す。「去年のホーム・川崎F戦は、僕のミスで試合を壊してしまった。今回はその借りを返さないといけない」。さらに今回の多摩川クラシコは3位・FC東京と5位・川崎Fの上位対決でもある。「この対決で勝てるかどうかは、タイトル獲得の有無にも左右してくる。こういう勝負どころの試合で勝って、いままでのFC東京と違うところを見せたい」と意気込んだ。
大久保、中村憲剛、レナトら強力攻撃陣に、新潟戦で見せたようなハードな守備ができるか。米本にとって、力のこもった一戦となる。
(FC東京担当 西川結城)
2015/05/01 17:24