土曜日の試合(明治安田J1・1st第13節・鳥栖戦)に向けて、川崎Fは攻撃の多様化、特に横からの崩しに注力した。
「守る相手というか、そうされたときにはクロスを上げてもいいんじゃない? ということ」(中村憲剛)。川崎Fのクロスの少なさはデータとしても出ていることもあり、クロスは”禁じ手”となっているように思われているふしがある。ただ、決してそういうことではない。「クロスだって合えば良いし、通せば良い。監督は何も言ってないのだけど、縛られてしまっている」。中村がこう続けて語るとおり、”確実にいこう” “絶対に失わずにつなごう”という意識に”縛られて”しまい、クロスが減ったという側面がある。それなくしても相手を崩す技術力が選手に備わっているから、という理由もある。
ただ、徹底的に川崎Fの攻撃を封じてこようとするチームがほとんどの中、攻撃の手数を増やす必要もあるということだ。精度が高く、多彩な攻撃を見せる川崎Fの進化に期待しつつ、鳥栖戦を迎えたい。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2015/05/23 07:00