18日の全体練習終了後、小倉勉ヘッドコーチの指導の元、黙々とクロス対応の練習を続ける大岩一貴とキム・ヒョヌンのCBコンビの姿があった。「僕らが『やりたい』って言ったんです」と明かしたのは大岩一貴。「僕が前々節(明治安田J2第1節・長崎戦/1○0)の終了間際に、キム(・ヒョヌン)も前節に、しっかりクリアできずにコーナーキックを与えてしまうプレーがあったので」と、2戦連続の完封で勝利に貢献しながら、あくまで高みを目指す二人である。
ただ、見ているとその小倉コーチのクロスが実に不安定というか、手前すぎたり、時にはそのままゴールに飛び込んだりと、この練習からイメージされる“鋭く弧を描いて飛んでくるボールを華麗に頭で弾きかえす”的な場面は少なかった。その点を聞いてみたところ、「いや、あれで良いんです」と大岩は熱弁する。
「わざとバウンドさせたり、嫌な回転をかけたり、すごく実戦的なボールを蹴ってもらったと思います!」
なるほど、ピンチになるのは案外、きれいに飛んでくるボールより、味方に当たったり予想外の方向に飛んできたボールだったりするのかもしれない。A代表、五輪代表で世界を知るコーチの実戦的指導の元、二人は3試合連続の完封勝利を目指す。
※金曜日発売の本誌でも大岩一貴の“開幕3連勝に込める思い”を紹介しますのでぜひご覧ください。
(千葉担当 芥川和久)
2015/03/18 18:38