第37節・千葉戦は、ジュニア時代から千葉のスクールで育った“生粋のジェフっ子”伊藤大介の、初の凱旋試合となる。
一戦への思いについて、報道陣の質問も集中。エル・ゴラッソも、17日発売号のプレビューで伊藤をクローズアップすべく、練習後に話を聞いた。
「千葉時代の僕は調子に波があり、メンバーを外れることもしばしばあった。間近で(山口)智さんたちベテランを見ていて、試合に出続けることの重みを感じ、自分もそれを実現したくて大分への移籍を決断した」
そんないい話を聞いていたときのこと。練習から引き上げるダニエルが通りかかり、伊藤の背後からそっと耳に息を吹きかけた。いつもならダニエルにちょっかいを出されて笑い出さない者はいないのだが、この日の伊藤は別。一瞬だけ笑顔を見せたが、再びなにごともなかったかのように真摯に語り続けた。
いかなる事態にも揺らぐことなき古巣への思い。千葉戦での恩返しに期待したい。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/10/17 16:58