前節・群馬戦(2●3)はゴールマウスを守る中林洋次にとってツラい結果となった。「逆転してくれたのに、逆転されてしまった。すごく悔しいですし、申し訳ない」と振り返る声は力なく響いたが、引きずっている様子はない。「しっかりと結果を受け止めて、反省していきたい」と話し、前を向いていた。
チームは8試合連続で失点を喫しており守備の修正は急務となっているが、中林は「声を掛けることの重要性をまたみんなで確かめ合っているところです。できていたことを元に戻すことに取り組んでいるんで、そんなに時間はかからないと思う」と、手応えをつかんでいる。
もっとも、岡山が堅守を取り戻すためには中林の大活躍が欠かせない。GKの大活躍は決して良いことではないが、岡山の堅守は中林の好守抜きには語れない。「ここで(J1に)行けるか行けないかで人生が変わる。そういう想いを一人ひとりが大事にしていかないといけない」と語って残り6試合に懸ける中林が、魂のビッグセーブでどれだけ窮地を救い出せるか。岡山が昇格戦線に生き残る重要なポイントになる。
(岡山担当 寺田弘幸)
2014/10/16 18:29