「去年は気持ちが強すぎてみんな優勝のことを口に出していたけど、今年は誰も言ってない」。そう言って笑ったのはMF宇賀神友弥だった。
シーズンも終盤に入り、首位にいるからこそのプレッシャーも強くなってくるが、過去2年は優勝争いの中で「あと何試合勝ったら優勝、とか先のことばっかり考えて失敗してきた」という宇賀神。その自らの経験と「優勝した経験がある選手に聞くと、『星勘定しちゃいけない』と言っている」ことを元に「いまは仙台しか見ていないし、いつもいかに次の試合を勝つかしか考えていない」と変わった。
残り7試合、「ここから勝てないと何の意味もないし、今までやってきたことが無駄になってしまう」。今までの積み重ねと経験を価値あるものにするために、宇賀神は“一戦必勝”の気持ちで18日の第28節・仙台戦に臨む。
(浦和担当 菊地正典)
2014/10/16 18:18