今節のJ1第25節・清水戦は、長谷川健太監督にとって3度目となる古巣戦となるが、今回は更に特別な一戦である。
現在、清水を率いているのは、清水東高校時代の同級生で、長谷川監督や堀池巧氏とともに“清水東三羽烏”の一人に数えられた大榎克己監督だ。
「大榎監督との対戦というよりは、自分がプレーしていた清水に対する思いがある」と“対大榎”を一度は否定した長谷川監督だが、やはり、小学生だった清水FC時代からの旧友との初対戦に特別な思いも感じている。「楽しみでもあるけど、お互いのチームが置かれている立場もあるので余裕はない」。
8月9日に行われたJ1第19節・徳島戦(1○0)で大榎監督が就任後初勝利を挙げた際には、「1勝目おめでとう。これからもお互いに頑張ろう」と祝福するなど、長年の友情に変わりはないが、ピッチサイドに立つ90分間は「敵と味方」。「今自分に出来ることはガンバを勝たせるための最善の準備」と長谷川監督は勝負師の顔を見せた。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/09/22 19:58