自身の古巣対戦だったJ2第32節・福岡戦(3○0)で、伊藤大介とともに[4-1-4-1]のシャドーで出場した末吉隼也。従来よりゴールに近い位置で躍動し、福岡の攻撃起点をきっちりと抑えた。
その後システムが[4-2-3-1]に変更されても、末吉は前線に残ったまま。「トップ下をやるのはプロになってからは初めてだったが、監督からも『ポジションにこだわらず自分らしいプレーを』と言われていた」。田坂和昭監督も評価する球際への勤勉なアプローチを繰り返して前線からの連動した守備をけん引し、ボランチのカバーにも走るとともに、攻撃でも1トップをサポート。61分には相手CBのクリアミスを拾ってセンタリングし、林容平による3点目をアシストした。
先発はリーグ戦6試合ぶり。ベンチを温めながら、常に良い準備をしていたという。その姿勢と古巣への強い気持ちを汲んだ田坂監督が、試合前日に起用を決断。選手と指揮官の思いが重なり、快勝へとつながった。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/09/22 19:38