7月に大分に期限付き移籍して以来、5得点を挙げている林容平。とくに左SHで出場しはじめてからは、相手DFの死角を突いてゴール前に飛び出す巧みさで、得点力不足に苦しんできたチームへと貴重な勝ち点をもたらしてきた。
最近では[4-1-4-1]や[4-2-3-1]のシステムで1トップを務め、ボールを収めて味方を使ったり、球際激しくフォアチェックに走ったりと、細い体に似合わぬ強靭さと献身的なプレーでチームの士気を高める。
守備時のアプローチの早さに関しても田坂和昭監督のお墨付きで、その貢献度は非常に高いが、本人はさすがストライカーらしく、「ここ4試合は無得点。それは僕の力量不足なんです」と厳しい自己評価。「前向きで守備できているし、守備に追われてゴール前に上がれないという言い訳は通用しない。パンチ力のあるFWにはなれないけど、もっとウラに抜けるなど自分の良さを出して得点を奪いたい」と、勝利への強い気持ちをにじませた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/10/15 16:30