これまで明るめの茶髪がトレードマークだった原川力が、黒髪にイメージチェンジ。何かしらの決意の表れかと思われたが、原川は「すぐに(髪が)伸びて黒いところが出てくるので、染めるのが面倒になって。あと、結婚したことで周りからも(黒髪にすることを)言われていて」とあくまでプライベートな理由と主張した。
2日に発表されたU-21日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーから漏れたことによる心境の変化からでは? との記者の勘繰りは見事に外れたが、原川はそのU-21代表についても「まだキャンプの段階。(五輪)本番で出ることが大事。もし五輪に出られなかったにしても、大迫(勇也)選手のように代表で活躍している選手もいる」と意外にサバサバしていた。そして、「まずは目の前のことに集中したい。ここで結果を出すことが大事だし、愛媛を上の順位に押し上げることがいまの自分の仕事」といまはクラブでのプレーに全力を注ぐと誓う。
実はこの言葉を聞き、11年に愛媛でプレーした齋藤学(横浜FM)のことを思い出した。当時、ロンドン五輪代表の当落線上にいた齋藤も愛媛でまったく同じことを言っていたからだ。その後、齋藤は愛媛で結果を残したことで、五輪代表に選ばれ、ついには日本代表としてブラジルの地でW杯を戦うことに。原川の愛媛での活躍次第によっては、齋藤と同じ道を拓くことも十分可能なはずである。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/06/05 17:30