前節の敵地での北九州戦(1●2)に敗れ、これで讃岐は開幕5連敗。そんな中でも選手たちは事態を打開しようと懸命にプレーしているが、その積極性のすべてが必ずしもプラスに働くわけではないと北野誠監督は説いた。
北野監督は「負けが続いているので、それぞれ自分が何とかしなきゃという気持ちがあるのは分かるけどね」と前置きした上で、「『魔法のボール』という話、知ってる?」とある逸話を持ち出して来た。
「サッカー選手はみんなサッカーが好きだからボールを欲しがるけど、『(ボールを)くれくれ』と言っているだけではボールは良い形でもらえない。でも、そこを我慢すれば絶対ボールはもらえるんだよ。前節などはせっかく良いボールが入ってきても、ユタカ(高橋泰)は(我慢ができずに)ボールを受けに行くのが早くなっているからミスをしてしまう。我慢して、我慢してボールを受けることが大切なんだと」。
その話の成果が表れてか、「今日の練習ではだいぶ受け方が上手になっていた」と改善も見られた。この“我慢”こそ、今節・栃木戦で勝利をつかむためのキーワードになるかもしれない。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/04/04 23:24