FC町田ゼルビアは、負ければ最下位が確定する前節・FC岐阜戦をしぶとく勝ち切りました。後半開始早々の46分に奪ったディミッチ選手のゴールが貴重な決勝点となりましたが、そのゴールをアシストしたのが主将のFW勝又慶典選手です。30日の練習後、改めて岐阜戦のお話をうかがいました。【写真/徳丸 篤史】
――前半をベンチで見ていた印象は?
「全体的に硬いというか、押し上げが少なかった。北井(佑季)が一人でボールを運んで、エリア外からのシュートが多かったし、攻撃も少し工夫が足りなかった。自分が入ったときはボールを持っている選手を追い越したり、僕がボールを運んでほかの選手を使ったりすることをイメージしていた」
――交代で入ったときは?
「得点に絡むことが一番重要だったし、ファーストプレーでしかけようと思っていて、それが得点につながって良かった。シュウト(幸野志有人)からの縦パスを受けて、そのファーストタッチがうまくいってボールを運べた。でも中を見たら味方が一人もいなかった。だからドリブルで行こうと思って、カットインしようとも考えたけど相手にコースを切られていたから少し考えた。ディミッチがいた位置は見ていないし、イメージだけでクロスを入れた。ファーストプレーがゴールにつながって良かった。岐阜は後ろにスペースがあることは分かっていたし、自分でボールを運べば相手も下がらざるを得ない。自分でボールを運ぶ意識でしかけて、最初のプレーがうまくいったから自信を持ってドリブルも縦へ縦へと行けた」
――岐阜と勝ち点差が縮まりましたが、今後に向けて。
「僕たちはまだ何も得ていない。僕たちが不利なことに変わりはないし、何の言い訳もせずに目の前の敵に勝つこと。岐阜どうこうを考えず、水戸に絶対に勝つことをイメージしながら今週1週間準備をしたい」
勝又選手が話したように21位・岐阜との勝ち点差が『3』に縮まっただけで、最下位回避へ“首の皮一枚つながった”に過ぎません。ラスト2試合。町田が這い上がるためにも、上にプレッシャーをかける意味でも、“二戦必勝”の姿勢で臨むことが重要です。次節・水戸戦へ向けての準備については、『EL GOLAZO』(エルゴラ)本紙にて詳報の予定です。しっかりと選手たちの奮闘を伝えていきたいと思います。
最後に告知です。31日(水)発売号(※関西は11月1日・木曜発売)では、町田VS岐阜をあらためて別の角度からレポートしています。大きなものから小さなものまで、計3本を掲載! なにとぞよろしくお願い致します。
(町田担当 郡司聡)
2012/10/30 22:00