9日のアウェイ・讃岐戦(4○1)で今季初勝利をつかんだ磐田。ただし、序盤に山崎亮平の得点で先制したものの、その直後に菅沼駿哉のオウンゴールで1-1に追い付かれると、同点のままハーフタイムに入った。
ロッカールームでのやりとりは3月13日付のブロゴラに記載したとおり。このとき、シャムスカ監督は菅沼の性格を理解しているからこそ、「ミスした本人が一番よく分かっている」(シャムスカ監督)とあえて声をかけず、指揮官が前に出る必要はなかった。
そうした状況下で率先して声を出したのは新加入のポポ。ロッカーアウト前の円陣で『後悔しないようにピッチで精いっぱいプレーしよう!』と大声で叫び、チームの士気を高めた。
「何も言わなくても選手間で感じるモノがある。あの失点で逆に『必ず勝たなければいけない』と湧き上がるモノが出た」とシャムスカ監督はロッカールームでの一部始終を振り返った。
就任当初、「大分時代に“シャムスカ・マジック”と言われたが、“マジック”を起こしたのは私ではなく選手たち」と話していた指揮官。“マジック”と呼ぶにはまだ早いが、うまくバランスを取り、選手たちの自主性を引き出している。
(磐田担当 南間健治)
2014/03/14 20:35