
6日、鹿島アントラーズクラブハウスで小笠原満男が共同会見を行った。
3月8日には仙台との対戦が控えており、両クラブはともに2011年3月11日に起きた東日本大震災で大きな被害を受けた。この悲劇を風化させないためにJリーグは3年連続で3月11日周辺にこのカードを組んでいる。
岩手県出身の小笠原は震災直後から復興支援活動に取り組み、現在も”東北人魂”を主宰して東北各地をまわっており、開幕戦の対戦相手だった甲府にはアントラーズ選手会で集めた義援金を手渡した。
「僕らも震災のときには横浜FMや浦和に日程を入れ替えるなどして助けてもらった。甲府が大雪に見舞われたときもホームとアウェイを入れ替える提案をしたんだけれど、試合の1週間前ということではなかなか難しかった。そこでできることを考えてああいう形を取らせてもらった」
東北人魂のイベントでは多くの子供たちとふれあい、顔を覚えた子や背が高くなり成長した子も出てきたそうだ。また子供たちの中からは「Jリーガーを目指したい」という子も出てきたという。
「がんばろうという前向きな気持ちをもってくれたことで、やってきた意味があったかな、と思いました」と小笠原。
特別な思いを胸に仙台との試合に臨む。
(鹿島担当 田中滋)
2014/03/06 21:16