鹿島の勝利で盛り上がったJリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦の日(10月31日)、土曜日ということで、裏でトレーニングマッチを行ったJ1クラブは少なくなかったようだが、甲府は出稽古で浦和と45×3本を行った。結果は4−3で勝利し、トレーニングマッチとはいえ、浦和相手に3本トータルで4ゴールを決めて勝ったことは自信となった。
試合後に甲府の選手コメントを取りつつ、ある若手選手と浦和の選手駐車場で2人しか乗れないペッタンコなドイツ車、厳ついドイツ車などの高級車を見ながら、「甲府と車がだいぶん違いますね」と話しつつ、「あれは、槙野(智章)に乗っていてほしい」、「これは柏木(陽介)」、「あのナンバーは背番号じゃないですか?」、「誕生日かもよ」などと、車から持ち主の選手を予想する“車かるた”を実施。浦和の選手が出てくるたびに答え合わせをしたが、当たったのは槙野車だけで、ほとんど外れ。教訓=世の中は見かけ通りではない。もちろん、高級車ばかりではなくファミリーカーもありました。
トレーニングマッチならではの光景。3本目終了後、浦和ベンチに挨拶に行く甲府の選手。試合前、佐久間悟監督は選手に、「(浦和との明治安田J1・2nd第5節の)1-1(埼玉スタジアム)が奇跡じゃないことを証明しよう」と話して臨んだ。浦和という素晴らしい選手がそろうチームが相手だけに、選手のモチベーションは高く、全選手が60分前後プレーできたことも収穫。甲府はリーグ戦残り2節と、天皇杯に向けていいきっかけをつかむことができた。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/11/02 20:05