22日の天皇杯準々決勝・仙台戦、後半ロスタイムに訪れたゴール前での直接FKのチャンス。完璧な弾道でこれを決めたのが、太田宏介だった。FC東京はこれで同点に追いつき、延長戦で勝ち越し。仙台を逆転で破った。決勝点は林容平が記録したが、太田もヒーローの一人となった。
2日間与えられたオフ明けの25日の練習後、太田は「あのFKは感触が良かった。ドヤっときました(ドヤ顔しておきました)」と、劇的な場面を振り返った。
「年内にあと1点は決めたい」と試合前に話していたとおりの、“宣言通りのゴール”だった。これには本人も感触が良さそう。得点後はチームメイトにもみくちゃにされた上、お決まりの“ポポチュウ(ランコ・ポポヴィッチ監督の熱いキッス)”もホッペにプレゼントされた。「あれだけ興奮していたのに、チュウの音が聞こえた」そうで、その熱烈度は過去最高だったという。
「次も行きますよ!」
そう強く宣言した太田は、散髪にし颯爽と帰路に着いた。
(FC東京担当 田中直希)
2013/12/25 23:51