異様な光景がピッチに広がった。少し小さめのコート、フィールドプレーヤー10人対10人でのゲームという形式はいつもと変わらない。違うのは、片方のチームだけゴールが二つあること。ミニゴールならばほかのチームでも見られるが、今回は通常サイズのゴールだ。GKも、それぞれに1人ずつがついた。主力組は、二人のCBの後ろにある二つのゴールを守らなければならない。
その意図について、ランコ・ポポヴィッチ監督は「相手(今節の対戦相手は柏)の攻撃の特徴も踏まえました。大きなサイドチェンジをしてくるので、素早くスライドをして、バランスを崩さない。それを、ゴールを二つ守ることでやらせたかった」と説明。それに「ゴール前を固めて守る守備ではない。ボールがあるところから守備を始めて、全体で連動するということ」と付け加えた。
時間にして10分強だったが、主力組はサブ組の攻撃を無失点でしのぎ切った。「あれだけ大きなゴールを二つ守れるのですから、一つのゴールを守れないはずがないですよね」。監督は、しっかりオチをつけることも忘れなかった。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/11/27 18:50