勝てば自力昇格に王手がかかる今節の徳島戦。そんな大事な一戦に特別な思いで臨む男がいる。2007年に1シーズンだけ徳島でプレーした丹羽大輝だ。
「もう古巣という意識はあまりないですね」。今季で10年目を迎えたプロ生活において期限付き移籍で1年間在籍した徳島は、丹羽にとって過去の一部。それでも2004年にG大阪でトップ昇格後、3年間公式戦に縁がなかった背番号5にとって、徳島は初めてプロ選手として試合に出る喜びを与えてくれたクラブでもある。「僕が初めてJリーグに出られたチームで、すごく思い入れがある。あの時代があるからこそ、今の僕があるんです」と率直な思いを口にした。
2007年には出場停止以外のリーグ戦45試合を戦い、1得点。「チームの関係者やサポーターに僕が今でも頑張っている姿を見せたい」。丹羽は今、静かに闘志を燃やしている。
G大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/10/24 20:42