この日も、練習後に各ポジションごとでトレーニングを行っていた。主力の攻撃陣は川勝監督のもとでシュート練習を。梶川、和田、小林、中後といったボランチの選手は津越フィジカルコーチとパス練習を。サブ組は高橋コーチと1対1やミニゲーム。そして、秋田コーチは高橋と深津を携えてヘディング練習。通称、秋田塾だ。「回り込んでない!」「両足で飛んでいる!」「低い!」。この日も秋田コーチの要求は高い。ただ、その練習後に2人も”反撃”。反対に秋田コーチに向けてフィードを送りヘディングの例をすることを求めた。だがそこはやはり、元W杯戦士。深津、高橋よりも遠くへとヘディングを飛ばす、さすがの技術を見せていた。さらに、トレーニング後、深津、高橋は「頭、痛い~」と嘆いていたが、秋田コーチはすかさず「当たりどころが悪い!良い所に当たれば気持ちいいんだ」と、ヘディングを鍛えた先に待っている光悦の領域について教えていた。ヘディングの奥は、深い。
(東京V担当 田中直希)
2012/07/05 17:14