今年の5月22日。特別に練習生として東京Vの練習に参加していた小野伸二は、約4カ月後の9月12日、その縁深い緑のクラブに現実を突き付けられた。
自身が所属するウェスタン・シドニーが同日、東京Vと練習試合を実施。小野が出場した1本目は、DF三渡洲舞人のマンマークに苦しめられた45分間だった。「前半はチームとしての形ができずに相手にやらせてしまった。マンツーマンで僕に付いてきたけど、そのアドバンテージを使えていなかったので反省すべき。良い勉強になった」。
新シーズンの開幕を控えたウェスタン・シドニーはまだ調整段階。同チームにとって、この期間のプレシーズンマッチでは初の黒星となった。「Aリーグで味わえない経験をできたので非常に良かったと思う」と話した小野。東京Vにはかつてのチームメートである高原直泰がプレーしていたが、「90分間元気に走り回って、頼もしかった」と、昔の盟友の活躍に目を細めていた。
(東京V担当 郡司聡)
2013/09/13 14:32