偉大なチームの世代交代は難しい。特に、前人未踏の3連覇を果たしたとあれば、そのあとのチームを再構成するためには時間と労力を要する。しかし、その役割を託されたトニーニョ・セレーゾ監督は、いつの間にか次の未来像を提示しつつある。
その作業を影で支えるのが強化担当として18年目のシーズンを迎えている鈴木満・常務取締役強化部長だ。「選手を取ったり監督を連れてくるだけが強化担当の仕事じゃない」と常々語る鈴木は、監督とのコミュニケーションを大事にする。
2度目のコンビとなるセレーゾ監督とも、日頃から意思疎通を綿密に行ってきた。「若くて才能のある選手を獲得しても、実際に試合で使ってくれないとどれくらいやれるのか分からない。セレーゾは、そのあたりをすごくうまくやってくれている」。
若手の台頭は二人の連携があってこそ。鹿島の現場と強化の両輪は、うまくまわっている。
鹿島の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(鹿島担当 田中滋)
2013/09/05 18:21